UN AMALGAME= 「アマルガム、混同」
UN AMALGAME DOUBLE
「二重の混同」
DES AMALGAMES DANGEREUX
「危険な野合」
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この前彼の仕事の打ち合わせで通訳を2時間ほどやった。
普段は体感する機会があまりない自分の「超限界」な気分を味わった。
通常、彼の通訳がいつもいるのだけれどイレギュラーな時など極稀に頼まれる。
だいたい私は専門の通訳ではないし、語彙力も不足してる。
通訳という職業は一見マシーンのようだけど、普通の人が使わない脳の部分を
使っている特殊な仕事だと思う。
打ち合わせが会社ではなく賑やかなレストランだったので周りの騒音も耳に入るし
人よりも集中力が必要な私には初めから条件がきつい。
彼が話すスピードはとても速い。もちろん私が食事できる暇はない。
話のフレーズを短く切りたいのだが長々と話し続けて切ってくれない。最初の頃言った
事を忘れそうになりながら頭に覚えこませ、内容に相違がないように相手にとっても
最も最良と思われる日本語、フランス語をそれぞれ選んで伝える。
30分を経過した頃から脳疲労を感じて話に集中できなくなってきてしまった。
ボーっとしてるつもりはないんだけど視点がウロウロしてしまい、話を聞き返してしまったり。
「あー・・・これって、今の状態って本当に限界!っていうんだろうな」
脳も口も疲れてきたし、回りもうるさくてイライラしてきたし本当に心の底から店を飛び出して
走って一人帰りたい気分だった。無音の世界へ!
限界なので退席させてください!限界です!本当に本当に限界なんです!!!!!!
と心で呟いていた。
この間彼の友達が8人フランスから来た時の方がよっぽど楽だったよ。
仕事じゃないから全部適当に済ませられるし、何といっても気を遣わないからね。
彼の会社に6ヶ国語を流暢に話す若者がいる。
怪人語学オタクでしょ。
2、3ヶ国語話す人はたくさんいるけど6ヶ国語も習得する気持ちがわからない。
きっと人とは違う能力に長けているんだと思うけど。怪人め。
とにかく、通訳を職業にしてる人を改めて尊敬。すごいよー。ほんとすごい。
そして私は通訳は向いてませんのでご理解のほどよろしくお願いします。